セシオン杉並

スタッフのひとこと

2026/05/12

【公演制作レポート】熊谷和徳×高円寺阿波おどり 初顔合わせ

6月6日にセシオン杉並 ホールで開催する Meet The Artists vol.8 熊谷和徳 タップダンス・ライブ 「Tap Into The Light」に向けて、5月10日 タップダンサーの熊谷和徳さんと高円寺阿波おどり合同連の初めての顔合わせが行われました。

熊谷さんは「Tap Into The Light」というプロジェクトを10年以上続けており、今回はセシオン杉並での公演に向けて、阿波おどりとのコラボにも挑戦します。即興表現から自由を奏でるタップダンスと、統率のとれた群舞で魅せる阿波おどり。まるで正反対とも感じられる二つのジャンルがどう混ざりあっていくのか……。
最初は少しだけ、ピリッとした空気の中で始まりました。

まずは熊谷さんによるタップダンスの歴史についてのレクチャーからスタート。子供からベテランまで幅広い世代が集まり、真剣に耳を傾けながらも、まだ「どうなるんだろう?」という不安がにじんでいる様子でした。
ところが、熊谷さんがタップシューズを履いて床を鳴らし始めた瞬間に、その場の空気が一変します。

圧倒的なビートを前に、高円寺阿波おどりの皆さんも食い入るようにその動きを見つめていました。

続くセッションでは「僕のマネをしてください」という熊谷さんの誘いで、一気に距離が縮まっていきます。下駄や地下足袋、それぞれ違う足元の音が重なり、自然と笑いや拍手が起こりました。

最初は慎重だった踊り手たちも、熊谷さんのリードで次々とセッションに飛び込んでいきます。女性たちのしなやかな舞や、ベテランの安定した所作に対し、熊谷さんが挑発的なタップのリズムをぶつけていく様子は、まさにジャンルの壁が壊れていくようでした。

特に三味線の音に熊谷さんが合わせ始め、笛の音と「やっとさー!」の掛け声とともに踊りが押し寄せてきたシーンは、稽古場が「セッション」の熱に包まれた瞬間でした。さらに、少しダークな雰囲気のBGMを使ったパートでは、祭りの華やかさの中に、阿波おどりの背景にある「鎮魂」の重みが感じられ、静かな緊張感が走りました。この演目に関しては、ぜひ劇場で確かめてほしいです!

わずか2時間という短い時間でしたが、伝統と革新が混ざり合い、新しい表現が生まれる瞬間に立ち会えた気がします。劇場でしか味わえないこの熱量を、ぜひ目撃しに来てください!(い)

セシオン杉並 Meet The Artists vol.8
熊谷和徳 タップダンス・ライブ「Tap Into The Light」
https://www.sesion-suginami.jp/event/hall/6530